Q. ジェームズ・アンソールって誰ですか?
A. ベルギー近代絵画の巨匠です!
ジェームズ・アンソール(1860-1949)は、ルネ・マグリットらと並んで、ベルギー近代絵画を代表する画家のひとりです。仮面や骸骨などのモチーフを用い、人間の偽善や虚飾を皮肉とユーモアを交えて表現したことから、「仮面の画家」とも呼ばれています。華麗な色彩で描かれたその独創的な作品は、20世紀の様々な美術運動を先駆けるものとして、高く評価されています。
Q. この展覧会の見どころは?
A. アンソールの主要作はもちろん、16世紀から20世紀までのベルギー美術史を見ることができます!
40年ぶりの来日となる傑作《陰謀》をはじめ、約50点のアンソールの油彩画や素描などを展示します。また、アンソールは、ルーベンスやブリューゲルといった過去の巨匠たちの絵画をこよなく愛する一方で、同時代の美術の傾向にも敏感に反応していました。この展覧会では、アンソールが身近に接した様々な画家たちの作品約50点を併せて紹介することで、アンソール独自の芸術が生まれた美術史的背景もにも注目してみます。