史上空前!ロシア国外では、最大級のエルミタージュ美術館展。
ロシア、サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館の歴史は、女帝エカテリーナ2世が収集した美術コレクションを、自身専用の展示室「エルミタージュ(隠れ家)」に収蔵したことに始まります。その後も歴代皇帝によってロシアの威信をかけた収集が続けられ、現在は300万点超という膨大な所蔵品を誇り、様々な時代や地域にわたったその内容は、「美の百科事典」とも言われています。またその巨大で壮麗な建物は、ロマノフ王朝の本拠地であり、贅を尽くした歴代皇帝の宮殿でもありました。今回はエルミタージュ美術館で特に充実している西欧絵画のコレクションから、16世紀から20世紀初頭にかけての400年にわたる西欧絵画89点を展示します。ティツィアーノによるキリスト像、レンブラントの老婦人像、ヴァン・ダイクの自画像などルネサンスやバロックの絵画に始まり、ロココ時代のブーシェの寓意像、ライト・オブ・ダービーの夜景、印象派のセザンヌの静物画など、各世紀の「顔」というべき名作を、時代を追ってご紹介します。また、マティスの画期的な作品《赤い部屋(赤のハーモニー)》は、京都では約30年ぶりの公開となります。帝政ロシアの文化的発展を願い、世界にも類のない規模と質のコレクションを築き上げたロシアの皇帝やコレクターらによる貴重な美の遺産をご堪能ください。