この度、公益財団法人認定記念「―巴里の薫りをはこぶ―小杉小二郎展」を開催いたします。
小杉小二郎画伯は、1944年東京都滝野川区(現在の北区)に生まれました。祖父は、小杉放菴。叔父小杉二郎(工業デザイナー)の影響を受けて、工業デザインの道に進みますが、1968年に画家を目指し中川一政に師事し、渡仏しました。1974年には日本で最初の個展を開催、以降フランスと日本を拠点に制作発表を続けています。静物や風景を中心として、単純化した対象を温かみのある色彩で表現し、幻想的な画面は静寂感と詩的空間を醸し出しています。油彩画のほかに、「聖書物語」に代表される装飾性の高い作品や、ユーモラスなオブジェ、コラージュにも取り組んでいます。
今展では、初期の作品から新作まで油彩画とコラージュ、オブジェを38点展示いたします。国内外で高く評価され、多くのファンを持つ、詩情豊かな小杉小二郎の世界をどうぞご清鑑下さい。