竹久夢二、高畠華宵は、大正から昭和にかけて活躍した画家です。彼らが描く哀愁を帯びた大きな瞳の細身の女性は、大正ロマンという時代の哀調を背景に大衆に大きな支持を受けました。
夢みる美少女やモダンな風俗の絵は当時の少女たちの憧れであり、その繊細で甘美な世界は、今日のイラストやデザイン美術の先駆けとなりました。
本展覧会は、竹久夢二、高畠華宵、蕗谷虹児、岩田専太郎、伊東深水、中原淳一など当時を代表する画家の日本画、版画、挿絵、楽譜、装幀本など作品約200点を紹介し、華やかな大衆芸術に彩られた懐かしい情景を再現します。