茅ヶ崎市美術館では湘南在住作家の活動を個展、グループ展により紹介してきました。今回はその一環として新進作家・原良介の個展を開催します。1975年に平塚市に生まれた原は2002年に多摩美術大学大学院を修了。2001年の公募展「トーキョーワンダーウォール都庁2001」において大賞を受賞。2002年、トーキョーワンダーサイト本郷において「原良介展」、2009年、東京オペラシティアートギャラリーにおける企画展「project N36原良介」ほか個展、グループ展が多数開催され、新世代の画家として注目されています。原は自然や人物をモティーフとしますが、独特の薄塗りと素早い筆づかいで描かれた絵画は非日常的で神秘的な世界を感じさせます。絵画が目指す表現の新たな地平をひらき、作品をとおして未知の世界への知覚体験を追究する原の作品を地域のみならず多くの来館者のみなさまにご鑑賞いただきたいと思います。現在茅ヶ崎に住み、制作する作家が今回の展覧会のために、土地の人、自然や記憶を意識しつつ取り組む大作が話題となることでしょう。