日本で最も有名なフランス王妃・マリー・アントワネット(1755-1793)。わずか14歳で王太子(後のルイ16世)の花嫁としてオーストリアからフランスへやってきた彼女は、その美貌と香り立つ気品でフランス民衆から熱狂的に愛されました。しかし優雅で華やかな生活は長くは続かず、やがて革命の渦に巻き込まれ、断頭台の露と消えました。
本展では、革命によって失われた彼女の衣装や好んだテキスタイルなどを、18世紀から続く老舗テーラーや専門アトリエに依頼。フランス国内の至宝約120点の絵画や工芸品と共に、18世紀フレンチモード界を牽引した、王妃の洗練されたライフスタイルやファッションに焦点を当て、マリー・アントワネットの生涯の物語を新たに紐解きます。