東山魁夷画伯(1908~1999)の夫人すみさんから、第3回日展で特選を受賞した「残照」などの版画作品240点が香川県へ寄贈されました。その寄贈記念として東山魁夷版画展が香川県文化会館において開催され、複製画については、櫃石島で公開されました。これらの作品を香川県文化会館よりお借りして坂出市民美術館において開催するものです。
国民画家として多くの人々に愛されている東山魁夷画伯は、祖父が坂出市櫃石島の出身ということから、本市は「祖先の地」ということになります。そして、櫃石島に関係の深い日本画家として、瀬戸大橋の色の選定に深くかかわられてライトグレーに決められております。生涯、自然美と風景を叙情性ゆたかに表現した数多くの作品を描き、日本のみならず、海外の展覧会でも大きな反響を得たことは周知の通りです。この機会に、東山芸術の境地を味わっていただきたいと思います。