19世紀のイギリス、最も繁栄を極めたヴィクトリア女王の時代には、ジュエリーの世界が大きな発展を遂げました。
本展は、イギリスの伝統と文化、栄華のさまを、穐葉(あきば)アンティークジュウリー美術館のコレクションを主としたジュエリー、レース、ティーセットなど約200点でご紹介します。
ヴィクトリア女王は、ドイツから来た夫アルバート公のためにドイツの風習であったクリスマスツリーをイギリスに持ち込むなど、冠婚葬祭からアフタヌーンティーまでさまざまなライフスタイルの確立をリードしました。また、愛情や思い出をこめた数々の宝石に囲まれていた女王の生き方は、ファッションやジュエリーにも大きな影響を与え、金、銀、ダイヤモンドの他、象牙やべっ甲などの多彩な素材が当時の職人の卓越した技によって宝飾品に仕上げられ、女性を美しく見せる装身具として多くの人々を魅了しました。
愛に満ちた女王によってもたらされた輝かしい文化に触れていただくまたとない機会をどうぞお楽しみください。ダイアナ元妃ゆかりのリングも特別出品されます。