タイトル等
原裕治展
―かたちとしての奔流と止水―
会場
碧南市藤井達吉現代美術館
会期
2012-08-21~2012-09-30
休催日
月曜日(ただし9月17日は開館し、翌9月18日は休館)
開催時間
10:00~18:00
入場は17:30
観覧料
一般500円(400円)、高大生300円(240円)、小中学生200円(160円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
※未就学児童、市内在住・在学の小中学生・高校生、市内在住の65歳以上の方、各種障がい者手帳をお持ちの方と付き添い1名は無料
主催者
碧南市藤井達吉現代美術館・碧南市・碧南市教育委員会
協賛・協力等
共催:中日新聞社
概要
新潟に生まれた原 裕治(1948-2007)は愛知県立芸術大学で彫刻を学びます。大学院在学中に国画会の彫刻部門で新人賞を受賞するなど、当時からその具象彫刻における表現力は高く評価されていました。原の活動が大きな転換を見せるのは1970年代半ば、それまでの具象表現から一転して、砂や鉄さび、油絵具などを素材に、非具象の平面作品に取り組むようになったのです。以降ほぼ一貫して「水」をテーマとし、幾度かの作風の転換をみせながら作品を発表し続けます。その多くは平面作品のかたちをとってはいますが、様々な素材が何層にも塗り重ねられた面をグラインダーによって削り、彫り込んでいくという彫刻的な技法を用いたものでした。さらに90年代中頃に発表された木彫作品に見られる、水脈の動きを表したアンバランスな形態とダイナミックな動性感は、いわゆるバロック的な表現として注目されました。一方、90年代末に発表された木彫作品《マンデリオン No.2》は舟形の内側に人体が刻み込まれたものです。それまでの仕事とは趣を異にしたこの作品に対し、その後の展開が期待されましたが、2007年、病により惜しくも59歳の若さでこの世を去りました。

本展は初期の具象彫刻から、平面による抽象表現の各シリーズ、そして晩年の木彫まで、各時期の平面や立体の代表作によってその仕事の軌跡を辿る没後初の回顧展です。「身体の水脈と地球の水脈との共鳴を体現させようと試み」た“彫刻家”原 裕治の世界をぜひお楽しみください。
イベント情報
関連ワークショップ「重なる記憶・刻む私」

本展を観覧された方々と子どもたちとによって、会期中に1枚の作品を作っていきます。ワークショップⅠ・Ⅱを経て出来上がった作品は、9月19日(水)から館内にて展示します。

ワークショップI
「みんなのエネルギーを刻もう!」
日時:8月26日(日)10時~15時(昼食をご持参ください)
対象:小学生 定員:20名 参加費:無料
講師:原菜摘氏(美術家) 宮嶋紗千(当館ワークショップスタッフ)
会場:地下1階創作室
持ち物:お気に入りの写真、カード、雑誌切り抜きなど(協同制作する作品の一部となりますので、返却できません)
申込:7月20日(金)9時30分より受付開始(先着順)
電話等で氏名、学年、連絡先をお知らせください。

ワークショップⅡ
「マチエールに残す痕跡」
日時:8月28日(火)~9月17日(月・祝)
対象:原裕治展ご観覧の方どなたでも
場所:地下1階創作室前 参加無料、事前申し込み不要

記念講演会1
日時:8月25日(土)14時~15時30分
テーマ:「原裕治を語る」(仮)
講師:馬場駿吉氏(名古屋ボストン美術館館長)

記念講演会2
日時:9月8日(土)14時~15時30分
テーマ:「原裕治の歩み」
請師:木本文平(当館館長)

会場:1階多目的室 定員:各60人 聴講無料
申込:いずれも7月20日(金)9時30分より受付開始(定員になり次第締切)/電話等にて氏名、住所、電話番号及び参加人数をお知らせください。

ギャラリー・トーク(担当学芸員による展示説明会)
9月1日、15日、22日、29日
・いずれも土曜日。14時開始(約30分)
・予約不要
・観覧券をお持ちの上、2階ロビーにお集まりください。
ホームページ
http://www.city.hekinan.aichi.jp/tatsukichimuseum/temporary/harayuji.html
会場住所
〒447-0847
愛知県碧南市音羽町1-1
交通案内
名鉄碧南駅より美術館まで徒歩約6分

■名鉄線ご利用の場合 名鉄本線「知立駅」乗り換え、三河線「碧南駅」下車、南西方向へ徒歩約6分
■JR東海道線と名鉄線ご利用の場合 JR「刈谷駅」乗り換え、名鉄三河線「碧南駅」下車、南西方向へ徒歩約6分
■知多半島道路・阿久比インターから車で20分(衣浦大橋を渡って右折)
■駐車台数に限りがございますので、公共交通機関等をご利用ください。
ホームページ
https://www.city.hekinan.lg.jp/museum/
愛知県碧南市音羽町1-1
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