タイトル等
生誕100年
船田玉樹展
異端にして正統、孤高の画人生。
会場
練馬区立美術館
会期
2012-07-15~2012-09-09
休催日
月曜日 但し、7月16日(月・祝)は開館、翌7月17日(火)は休館。
開催時間
午前10時~午後6時
入館は5時30分まで
観覧料
一般500円、高・大学生および65~74歳300円
中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引制度あり)
主催者
練馬区立美術館/朝日新聞社
協賛・協力等
助成:芸術文化振興基金
概要
船田玉樹(ふなだ・ぎょくじゅ)と聞いて分かる人は、よほどの日本画通。と言うのも、後半生のほとんどを郷里広島に隠棲して中央画壇から遠ざかっていたからです。
1912年、広島県呉市に生まれた玉樹は、最初は油画を学ぶために上京しますが、琳派の華麗な作品を見て感銘、すぐに日本画に転向します。最初の師は、かの天才日本画家・速水御舟(1894-1935)でした。しかし、まもなく御舟が没したため小林古径(1883-1957)に師事。そこで、まずは謹厳な線描と端麗な色彩を駆使した日本画表現を学んだ玉樹でしたが、その後、1938年からは岩橋英遠や丸木位里らと「歴程美術協会」を結成して、シュルレアリスムや抽象主義などを積極的に取り入れ、日本画を基礎にした前衛表現を戦中まで追究しました。いわゆる、日本画のアヴァン・ギャルドとして名を馳せたわけです。
しかし、戦後は、郷里の広島にひきこもって創作を続け、岩絵具や墨のみならず油彩やガラス絵など様々な画材とひたすら向き合った作品を残しました。その作品は、御舟や古径の芸術の精髄を正統に受け継ぎ、精緻にして絢爛、端麗にして華美、そして豪胆そのものです。
さらに驚くのは、60過の時、クモ膜下出血に倒れ右半身が不自由となりながらも、右手で筆を持つことにこだわり、油彩による自画像を描く習練からやり直し、やがて大画面に樹木の枝を繊細な筆致で捉えた作品を描くまでになったことです。そして、1991年に78歳で亡くなるまで、その晩年にいたってますます豊かに華やかとなっている、こんな画家は過去に若冲や鉄斎くらいではないでしょうか。この展覧会では、晩年まで制作された多彩な作品約200点を、師の御舟や古径、位里や靉光ら畏友の画家たちの作品と併せ一挙公開し、絵を描くことが人生そのものだったこの特異な画家の全容にせまります。
イベント情報
記念コンサート
①7月28日(土)15時~ 「幻の古楽器 七弦琴コンサート」
奏者=楊鵬(中国七弦琴呉派伝人)
②8月25日(土)15時~ 「幻惑の楽器 テルミン・コンサート」
奏者=lpso facto「船田奇岑(テルミン)、 RAKASU PROJECT.、西田彩による電子音楽ユニット」
*①②とも会場は美術館ロビー。入場は展覧会チケットが必要です。

読み語り:貫井図書館共同主催
③9月1日(土)15時~ 「銀河万丈(声優)による読み語り」 〆切は8月10日(必着)
浅田次郎作『五郎治殿御始末』より「椿寺まで」、東海林さだお作「美術鑑賞の時間」、他
③は応募抽選により高校生以上の70名様限定です。当日の入場に際しては展覧会チケット(当日以外の半券でも可)が必要です。
申し込み方法=往復ハガキまたはEメールにて「銀河万丈読み語り」と明記し、住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号を記入してご応募下さい。一通につき2名様まで申込可(連名で記入)
宛先:〒176-0021練馬区貫井1-36-16 練馬区立美術館 E-mail:museum@city.nerima.tokyo.jp

ギャラリー・トーク
④7月21日(土)、8月4日(土)各日15時~ 学芸員=野地耕一郎による展示解説
⑤9月8日(土)15時~ ゲスト=船田奇岑(船田玉樹子息、画家、Thereminist)によるギャラリー・トーク

夏の子ども向けプログラム ※全て事前申込制・抽選
⑥〈ワークショップ〉「ぽくたち墨戯団!水墨画で扇子を作ろう」〆切は7月13日(必着)
【A】7月27日(金)10:30~12:30、【B】14:00~16:00、【C】7月28日(土)10:30~12:30
【D】14:00 ~16:00 対象・定員:小学1~3年生・各回20名 材料費:300円(材料費)
⑦〈美術講座〉「水墨画実技 墨で木を描こう」 〆切は7月13日(必着)
【A】7月29日(日)10:30~17:00、【B】8月3日(金)10:30~17:00
対象・定員:小学生・各回20名 参加費:300円(材料費)
⑧〈ワークショップ〉「美術館をつかまえる?館内探検とフロッタージュ」〆切は7月20日(必着)
【A】8月5日(日)10:30~12:30、【B】14:00~16:00、【C】8月10日(金)10:30~12:30
【D】8月17日(金)10:30~12:30 対象・定員:5歳~小学3年生・各回10名 参加費:100円(材料費)
⑨〈美術講座〉「日本画を描こう! 和紙のパネル貼りから着彩まで」〆切は7月27日(必着)
【A】8月11日(土)・12日(日)10:30~17:00、【B】8月18日(土)・19日(日)10:30~17:00 ※2日制
対象・定員:小学4年生~中学3年生・各回20名 参加費:1,000円(材料費)
巡回等情報
広島県立美術館
2013年1月21日(月)-2月20日(水)
ホームページ
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/hunada2012.html
会場住所
〒176-0021
東京都練馬区貫井1-36-16
交通案内
【鉄道】
西武池袋線 「中村橋」駅 徒歩3分
※改札は1か所です。改札を左に出て、線路沿いの道を石神井公園駅方面に130メートル先の右側です。

都心からも意外に近い!
・池袋駅から 16分 (西武池袋線 各駅停車利用)
・渋谷駅から 約30分 (東京メトロ副都心線直通 急行利用)
・有楽町駅から 約40分 (東京メトロ有楽町線直通 各駅停車利用)
・六本木駅から 約40分 (都営大江戸線利用、練馬駅で乗換)

【バス】
関東バス 「中村橋」停留所より 徒歩5分
・阿佐ヶ谷駅北口~中村橋 【阿01】系統 終点
・荻窪駅北口~中村橋 【荻06】系統 終点
・荻窪駅北口~練馬駅 【荻07】系統 「中村橋」下車
ホームページ
https://www.neribun.or.jp/museum.html
東京都練馬区貫井1-36-16
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