改めていうまでもなく、現代社会を生きる私たちの日常は、無数のモノに囲まれています。人間が作ったモノもあれば、ずっと以前から存在していたモノもありますが、それらを使ったり眺めたり感じたりしながら、私たちは過ごしてきました。この夏、ハラミュージアムアークの現代美術ギャラリーでは、作品をかたち作るモノ(=素材)や作品に描かれたモノ(=モチーフ)に目を向けてみましょう。アーティストたちは卓越した感性と探究心でモノと出会い、関わり、それぞれの造形表現へと昇華させてゆきます。
見慣れているはずのモノが見たこともない表情で語りかけてきても、どうぞ慌てないでください。その次の言葉を紡ぐのはあなた自身なのですから。