児童文学作品から始まり、いまや世界中で愛されている「パディントンベア」。南米のペルーからロンドンにやってきた主人公のパディントンが、ひょんなことからブラウンさん一家と一緒に暮らし始め、たちまち街の人気者になるというお話は、1958年、原作者マイケル・ボンド氏(1926-)による小説から始まりました。その後、小説は世界各国で翻訳され、絵本やパペットTVアニメ、グッズ、ぬいぐるみなどと展開し、人気を博すこととなります。そしてイギリスを代表するキャラクターとなり、日本でも高い人気を得ています。
本展では、生みの親であるボンド氏ゆかりの貴重な品々や、原作の小説のために描かれた挿絵原画をはじめ、様々な作家によって絵本化された際の原画、イギリスの新聞(1970年代後半)に連載された漫画原画、イギリスで製作放送され日本でも放送されたパペットTVアニメの資料、そして世界中で親しまれるパディントンのぬいぐるみのなかでも貴重な品々など、約200点を紹介し、パディントンがより身近な存在となるでしょう。