タイトル等
型を彫る、色を差す―型絵染を継ぐ
土手武彦・千鶴子展
会場
財団法人常陽藝文センター
藝文ギャラリー
会期
2012-08-01~2012-09-30
前期 平成24年8月1日(水)~9月2日(日)
後期 平成24年9月5日(水)~9月30日(日)
休催日
毎週月曜日、8/12~14
開催時間
AM10:00~PM5:45
観覧料
入場無料
主催者
財団法人常陽藝文センター
概要
(財)常陽藝文センターでは、郷土作家展シリーズ第219回として「型を彫る、色を差す―型絵染を継ぐ 土手武彦・千鶴子展」を開催いたします。
染色家・土手武彦さん(牛久市在住)は友禅の型彫師の家に生まれました。父のもとで早くから型彫の修業を積みましたが、16歳の時に型彫職人の仕事が減っていく時代を案じた父の勧めで故・芹沢銈介に弟子入りしました。芹沢は従来職人の分業で行われていた伝統的な「型染」を、図案制作から染めまですべて自ら行うことで一つの芸術分野として確立し、「型絵染」の人間国宝となった染色家です。日本の風土に根差したモチーフを洗練された意匠にして染め上げた芹沢の作品は、国内外で絶大な人気を誇りました。武彦さんはおびただしい数の作品を世に送り出していた芹沢染紙研究所で、芹沢の晩年まで制作に携わりながら自らの作品を制作し、国画会に出品を重ねていきます。
千鶴子さんは高校生の時に芹沢の作品に感銘を受けて、型絵染の世界に入りました。芹沢の研究室で手伝いをしながら武彦さんとの結婚後もタピストリー(壁掛)などの制作を続けています。
芹沢に師事した夫妻ですが、その個性は大きく異なります。武彦さんは伝統的な図案をもとにデザインを起こしています。型彫を得意とする武彦さんが精巧な型紙から生み出す着物や帯は、民芸調の親しみやすさを残しながらもより洗練されています。一方、芹沢の型絵染に出会うまで画家を志していたという千鶴子さんは、自然風景のスケッチから草花や鳥などのモチーフを図案化しています。型紙を用いる染色ならではの単純化された形をリズミカルに配置し、鮮やかな色で染め上げています。
芹沢が創始した型絵染をそれぞれの個性で引き継いできた二人は、平成13年にイギリスで講習を行ったのがきっかけで、国内外でテキスタイル(染織・布地デザイン)を学ぶ人たちへの指導にも力を入れています。
今展では土手武彦さんの着物や帯9点と千鶴子さんの帯とタピストリー9点を二期に分けて展示いたします。またロビーにて土手さん夫妻の制作の様子やインタビューなどを収録したビデオを放映いたします。
(財)常陽藝文センター
ホームページ
http://www.joyogeibun.or.jp/tenji/index.html
会場住所
〒310-0011
茨城県水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内
交通案内
水戸駅北口より徒歩8分
常磐自動車道水戸ICより約20分
北関東自動車道茨城町東ICより約18分
ホームページ
http://www.joyogeibun.or.jp/
茨城県水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内
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