「オープン・スペース2012」展は、メディア・アート作品をはじめ、現代のメディア環境における多様な表現をとりあげ、幅広い観客層に向けて紹介する展覧会です。メディア・アートにおける代表的な作品、先端技術を取り入れた作品、批評的な観点を持つ作品、さらに研究機関で進行中のプロジェクトなどを、作品の理解を助ける解説とともに展示することにより、いわばメディア・アートへの入門編として、親しみやすく楽しめる展示構成をめざしています。会期中には、アーティストや有識者を招いた卜ーク、レクチャー、シンポジウム、ワークショップや、学芸スタッフによる作品解説ツアーを開催するなど、さまざまなプログラムを用意しています。
オープン・スペースとは、ギャラリー、ミニ・シアター、映像アーカイヴ「HIVE」などの、ICCが持つ機能を総合したスペースです。2006年の開始以降、年度ごとに展示内容を変えながら入場無料で公開しています。ICCの活動理念にもとづき、より多くの方々に、先進的な技術を用いた芸術表現とコミュニケーション文化の可能性を提示する開かれた場として機能することをめざしています。