生涯をかけて心眼を冷徹に磨き、常に新しい事に挑んだ写真家・横須賀功光。
奔放なイメージを宇宙の如く膨張させて表した作品群はたとえ時代が変わっても凛然とあり続け、本来写真が持つ普遍的な魅力をたたえて静かに存在しています。
今からちょうど40年前制作された作品『壁』、89年作品『光銀事件』、そして94年作品『光学異性体』のソラリゼーション作品の中から特に人体をテーマに制作された作品にスポットを当て、いまでこそ写真が芸術として認識されるようになるずっと以前に、高い次元で写真の可能性を追求し続けた横須賀功光の世界をここ広尾のギャラリーからご案内致します。
平成24年4月 エモン ・ フォトギャラリー ディレクター小松整司