伝説のアートディレクター 太田英茂の全貌を明かす、初の回顧展!
梓村(現松本市)出身で、昭和初期広告界の神様といわれたアートディレクター・太田英茂(1892-1982)。花王石鹸株式会社長瀬商会広告部に文案家として入社後、宣伝部長として手腕を発揮。パッケージの指名コンペを実施して、参加者の中で最年少であった原弘の原案を採用したほか、木村伊兵衛の写真を使用した初の新聞広告等を企画し、花王宣伝部の黄金時代を築きました。また、独立後設立した共同広告事務所では原弘、亀倉雄策など、若いデザイナーを育てました。日本の近代デザインの発展に大きく貢献したにもかかわらず、太田は自身が業績の足跡を残すことを嫌ったために、その実像は現在あまり知られていません。本展覧会では、彼が関わった出版・広告物とともに、原弘、亀倉雄策、河野鷹思、木村伊兵衛らの作品を展示し、アートディレクター・太田英茂の仕事と日本の近代デザインを紹介します。