タイトル等
<企画展>国際アンデルセン賞受賞画家
アンソニー・ブラウン展
―ゴリラが好きだ―
会場
安曇野ちひろ美術館
展示室4
会期
2012-05-11~2012-07-10
休催日
第2・4水曜日……5月23日・6月13日・6月27日(いずれも水曜日)
開催時間
9:00~17:00
観覧料
大人800円/高校生以下無料
※団体(有料入館者20名以上)、65歳以上の方、学生証をお持ちの方は100円引き
※障害者手帳ご提示の方は半額、介添えの方は1名まで無料
※視覚障害のある方は無料
主催者
ちひろ美術館
協賛・協力等
後援 : 日本国際児童図書評議会、絵本学会、VIW Art Center
概要
アンソニー・ブラウンは、2000年にイギリス人として初めて国際アンデルセン賞画家賞を受賞した絵本画家です。2010年にはイギリスで子どもの本の優れた作家・画家に隔年で与えられるChildren’s Laureateの称号を受け、2011年にその記念に初めて同国内で展示が行われました。今年ロンドンで開催される、IBBY(国際児童図書評議会)世界大会のポスターも、ブラウンの作品です。本展では作品約100点と資料を4つのテーマに分け、彼の絵本の魅力を紹介します。

ゴリラ、猿、チンパンジー
アンソニー・ブラウンの絵本は、世界中で翻訳され、読まれていますが、国を超えて愛されている理由の一つに、主人公が猿であることが挙げられるでしょう。
人間のように人種の違いがなく、かつ動物のなかでより人間に近い猿を、読者は身近に感じます。このような猿、ゴリラを描きつづけている理由の一つに、ゴリラは「見て飽きることのない生き物」で、「その複雑な皺やこぶ、毛や筋肉を描くことは喜び」であるからだと画家は語っています。毛や皺を一本一本丁寧に筆で描きこむブラウンの技術は、絵本を手がける前、医学解剖の絵を描いていた時代に身に付けたものです。
ゴリラを描くもう一つの理由は「父親に似ているから」です。ブラウンの父は体格がよく、いかつい顔をした人でした。ラグビーやボクシングを得意とし、息子たちにとってはヒーローのような存在である一方、一緒に絵を描いたり、お話をしてくれたり、というやさしい面も持っていました。大学生のときに最愛の父を失ったブラウンにとって、力強く、かつ家族想いで穏やかな性格をも持つゴリラは、父を連想させ、特別な想い入れがあるものなのです。

家族
絵のみならず文章も手がけるブラウンは、自分にとっても、また、読者の子どもにとっても身近な存在である家族を繰り返し絵本のテーマに取り上げています。自らも二人の子どもの親であり、父親であることの難しさを知っているからこそ、冷静な目で家族を描けるのでしょう。

『おんぶはこりごり』は、家で何もしない父親と二人の息子に愛想をつかした母親が、ある日、ブタの世話はこりごり、という手紙を残して消える話です。これから起こるであろうことをまだ何も知らない晴れがましい男たちの姿が、どこかアイロニックに描かれています。

『どうぶつえん』に現れる父親も、理想とは遠く、腹を立てたり、だじゃれを言ったり、どちらが動物なのか、わかりません。これらの絵本で否定的な父親像を描くと非難されたブラウンは、今度は自分の父親をテーマとして、肯定的な父親が登場する絵本『うちのパパってかっこいい』をつくります。太陽を意識した明るい色を背景に、実際にブラウンの父親が着ていたのと同じ柄のガウンを着た主人公が、大活躍します。

現実と非現実が共存する不思議な世界を通して、明暗、短所、さまざまな側面をあたたかいまなざしで描きだすアンソニー・ブラウンの世界をお楽しみください。
イベント情報
ギャラリートーク
展示室で作品を見ながら、担当学芸員が展覧会の見どころなどをお話します。
日時:2012年5月12日(土)・5月26日(土)・6月9日(土)・6月23日(土) いずれも14:30~15:00
会場:安曇野ちひろ美術館 展示室4 料金:無料(入館料のみ)
対象:参加自由 その他、原語で楽しむおはなしの会などを開催予定。
詳しくは、安曇野ちひろ美術館のホームページでご案内します。http://www.chihiro.jp/
巡回等情報
巡回予定:
<企画展>国際アンデルセン賞受賞画家
アンソニー・ブラウン展 ―ゴリラが好きだ―
ちひろ美術館・東京 2012年8月29日(水)~11月11日(日)
ホームページ
http://www.chihiro.jp/azumino/museum/schedule/2012/0205_0000.html
会場住所
〒399-8501
長野県北安曇郡松川村西原3358-24
交通案内
[電車によるアクセス]

■安曇野ちひろ美術館の最寄り駅
●JR大糸線 信濃松川駅
信濃松川駅から 安曇野ちひろ美術館まで 約2.5km
・タクシー 約5分
・レンタサイクル 約15分
・徒歩 約30分
※ レンタサイクルは、信濃松川駅前で借りることができます。お問い合わせ先:セピア安曇野・松川村観光協会 TEL. 0261-62-6930

●JR大糸線 穂高駅
穂高駅より あづみ野周遊バス利用 約20分
※ あづみ野周遊バス
穂高駅を中心とした安曇野の観光地を巡る周遊バスです (運行区間内は乗り降り自由)。
4月下旬から11月上旬まで土日祝のみ運行。 (ただし、GW・7月下旬~9月上旬は平日も運行)

●JR大糸線 信濃大町駅
信濃大町駅より 信濃大町周遊バス「ぐるりん号」利用 約35分
※ 信濃大町周遊バス「ぐるりん号」
7月上旬から11月上旬までの土日祝のみ運行。 (ただし、7月下旬~9月上旬は平日も運行)

■長野市からのアクセス
長野駅から JR篠ノ井線にて 松本駅 へ
松本駅で JR大糸線に乗り換え 信濃松川駅 もしくは 穂高駅 下車

長野駅から 松本駅を経由し、南小谷駅へ行くリゾート列車も利用できます。(1日1往復)

<補足>
長野市からは大町への高速バスもございます。
※ このバスをご利用の場合は、信濃大町駅バス停にて下車、JR大糸線に乗り換え 信濃松川駅 まで電車をご利用ください。
また、7月上旬から11月上旬まで 大町周遊バス「ぐるりん号」が運行しております。安曇野ちひろ美術館を通るコースもございますので、ご利用ください。

■松本市からのアクセス
JR大糸線にて 信濃松川駅 もしくは 穂高駅 下車

[飛行機(信州まつもと空港)からのアクセス]
信州まつもと空港から、安曇野市(穂高駅前)・池田町(道の駅池田)・松川村(すずむし荘)・大町市(大町温泉郷)・白馬村(神城駅、白馬八方バスターミナル)・小谷村(栂池高原)を往復するシャトルバスが運行しております。
・安曇野ちひろ美術館最寄の停車バス停 : 松川村(すずむし荘) 下車 徒歩 5分程度

[都心から高速バスによるアクセス]
東京 新宿駅西口バスターミナル から白馬方面へ高速バスが運行しております。
・安曇野ちひろ美術館最寄の停車バス停 : 安曇野松川 下車 タクシー 約8分

[車によるアクセス]

長野自動車道「安曇野」I.C.より 大町・白馬方面へ 約30分
※駐車台数 200台(第1・2駐車場合計) 大型バス 8台(第1駐車場)
※第1駐車場から美術館までは約徒歩2分です(一部段差あり)。 お体の不自由な方は、身障者用駐車場もございますので、事前にご連絡ください。(TEL:0261-62-0772)

※2012年10月7日より 豊科ICは 安曇野ICへ名称変更いたしました
ホームページ
https://www.chihiro.jp/
会場問合せ先
テレフォンガイド:0261-62-0777
長野県北安曇郡松川村西原3358-24
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