タイトル等
開館40周年記念企画③
ゆく河の流れ
-美術と旅と物語
会場
栃木県立美術館
会期
2012-10-27~2012-12-24
休催日
月曜日(ただし12月24日は開館)
開催時間
午前9時30分~午後5時
入館は午後4時30分まで
観覧料
一般:700(600)円
大高生:400(300)円
中学生以下無料
( )内は20名以上の団体料金
※「うつろい」展、「高橋由一」展共通
※11月3日(土・祝)は入館無料
主催者
栃木県立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛・協力等
特別協力:全国美術館会議(東日本大震災復興対策事業)
協賛:ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン、東武宇都宮百貨店 後援:朝日新聞宇都宮総局、NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、産経新聞社宇都宮支局、下野新聞社、とちぎテレビ、栃木放送、日本経済新聞社宇都宮支局、毎日新聞社宇都宮支局
平成24年度 文化庁地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
概要
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という一節にはじまる『方丈記』は、平安京を次々と襲った天災や社会の混乱を、鴨長明が冷静に見つめて描き出した文学の名作です。今なお多くの人々に愛され続けていますが、昨年の東日本大震災以来、時代を超えて、私たちによりいっそう深く響いてくるようになりました。
折しも今年は、『方丈記』が書かれて800年にあたります。これまで、歴史的にも『方丈記』に魅了された例は、数多く見出すことができます。文学では、明治時代に夏目漱石が『方丈記』を英訳したことや、堀田善衞が自身の戦争体験をもとに『方丈記私記』を執筆したことも、その好例といえましょう。大災害を経験した現在、新聞記事などで『方丈記』を参照したり、引用したりする例が増えました。再び、『方丈記』とそこに描かれた世界観が、急速に身近に感じられるようになった時代といえます。古くから天災に繰り返し襲われてきたこの国にあって、歴史に学ぼうとする姿勢が顕著になったともいえるでしょう。
本展は、『方丈記』を出発点として、文学と美術、時の流れ、芸術家の旅などをテーマに、約100点を展観するものです。まずは、柄澤齊の版画集『方丈記』を皮切りに、挿絵本などによって文学と美術の世界を紹介します。
『方丈記』のもう一つの特徴は、いわゆる五大災厄の記録が、鴨長明自身の前半生と重ね合せながら叙述されていることでしょう。変転する人生と変化していく社会の事象とが織りなされ、社会も人の生涯も「ゆく河の流れ」のように流転していきます。
そこで「芸術家の旅」として、清水登之《ニューヨーク、夜のチャイナタウン》等の滞米期の絵画や、川島理一郎の滞欧期の《絵日記》、川上澄生《アラスカ物語》など、芸術家たちの創作に大きく影響することになった青年時代の旅に焦点を当てます。また石川寒巌の東京滞在と震災体験や、荒井寛方のタゴールとの交遊から生まれたスケッチ類なども紹介します。
これらのさまざまな芸術作品をとおして、私たちが生きる「現在」を見つめ直す機会となれば幸いです。
イベント情報
1………講演会
①「季節感を作り出すもの―絵の中の四季」
講師:松井貴子(宇都宮大学教授)
日時:11月11日(日)午後2時~ *聴講無料
②「岡倉天心と六角堂の思想―復興の過程で見えてきたこと」
講師:小泉晋弥(茨城大学教授・五浦美術文化研究所副所長)
日時:12月9日(日)午後2時~ *聴講無料

2………ギャラリー・トーク(「ゆく河の流れ」展担当学芸員による)
10月27日(土)午後3時30分~
11月24日(土)、12月8日(土)午後2時~
*企画展観覧料が必要
ホームページ
http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t121027/01.html
会場住所
〒320-0043
栃木県宇都宮市桜4-2-7
交通案内
電車・バスをご利用の場合―
■ JR宇都宮駅から
西口バスターミナル 6番・7番乗り場から、
関東バス [作新学院・駒生行]で約15分、桜通十文字下車すぐ
■ 東武宇都宮駅前から
東武宇都宮駅前バス停(大通り沿い)から、
関東バス [作新学院・駒生行]で約5分、桜通十文字下車すぐ

お車をご利用の場合―
駐車場有・料金無料
■ 東北自動車道で
[鹿沼IC]から 約15分、または [宇都宮IC]から 約20分
■ 北関東自動車道で
[壬生IC]から 約25分
ホームページ
http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/
栃木県宇都宮市桜4-2-7
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