タイトル等
春の江戸絵画まつり
かわいい江戸絵画
ニッポンの宝 その論理と歴史
かわいい―わたしたちは何をそう呼んでいるのか?
会場
府中市美術館
企画展示室
会期
2013-03-09~2013-05-06
前期:3月9日(土)-4月7日(日)
後期:4月9日(火)-5月6日(月・祝)
休催日
月曜日(4月29日、5月6日をのぞく)、3月21日(木)、4月30日(火)
開催時間
午前10時~午後5時
入場は4時30分まで
観覧料
一般700円(560円)、高校生・大学生350円(280円)、小学生・中学生150円(120円)
*( )内は20名以上の団体料金。*未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料。
*常設展もご覧いただけます。*府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
主催者
府中市美術館
概要
日本絵画史上、「かわいらしさ」が作品の重要なポイントとして打ち出されるようになったのは、およそ江戸時代のことではないでしょうか。円山応挙(まるやまおうきょ)は、地面を転がるように駆け回る子犬たちの絵を確立し、歌川国芳は、愛らしくもややこしい猫の魅力を引き出しました。禅僧仙厓(せんがい)は、難解な禅の教えを、思わずほほ笑んでしまうような子供や動物の姿に託しています。また、かわいらしい題材を描いたものだけではなく、たとえば、文人画の山水や人物にも、見る者の心を和やかにしてくれるものがあります。はかないもの、頼りないものへの共感や愛惜が、あえて素朴に描かれた線や形そのものに対して湧き上がるのかもしれません。
はかないものや可憐なものに寄せる思いや慈しむ気持ち、あるいはユーモラスに感じることなど、私たちが「かわいい」という言葉で表すことのできる感情は、実にさまざまです。江戸時代の人々は、そんな豊かな心の動きを絵に表し、絵を通じて楽しみました。
また、「かわいい絵」が盛んに楽しまれた背景の一つには、かわいいものを「それらしく」表現する方法が確立されたことがあるでしょう。幼い子供や子犬は、時代を問わず「かわいいもの」だったはずですが、古代や中世の絵に、私たちの目から見て、かわいらしいと思えるようなものは、あまり見当たりません。つまり、「かわいいもの」と「絵としての表現」は別だと考えればよさそうです。現代人を魅了してやまない子供や子犬の絵を描いた応挙や長沢蘆雪(ながさわろせつ)。「写生」の画家と言われる彼らですが、ただカメラで撮影するように対象を写しただけで、かわいいと感じる絵ができ上がるでしょうか。彼らは、かわいいものを「かわいい形」として描く術を模索し、確立したのだと言えるでしょう。
かえりみれば、造形が立派かどうか、精神の高邁(こうまい)さといった観点から語られてきた美術の歴史の上で、「かわいい」という言葉が使われることは殆どなかったように見受けられます。このたびの展覧会では、近年ちまたで注目を浴びているこの言葉をあえてキーワードとして、これまで見落とされてきた江戸絵画の魅力の根幹に迫ります。
イベント情報
■20分スライドレクチャー
毎週日曜日 午後2時と3時の2回 講座室 無料
■展覧会講座
4月29日(月・祝)
子犬をかわいらしく描くこと 音ゆみ子(当館学芸員)
5月4日(土)
かわいい江戸絵画―その論理と歴史 金子信久(当館学芸員)
いずれも午後2時 講座室 無料
■子ども向けイベント「かわいい探検隊!」
会期中随時
展覧会を見ながら「探検隊ワークシート」のクイズに挑戦。
観覧料が必要ですが、府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で入場できます。
大人の方の参加もお待ちしてます。
■期間限定 さくらオープンテラス
4月5日(金)~7日(日)
テラスで桜を見なから、簡単なワークショップをお楽しみいただきます。有料。
展示替え情報
全作品の展示替えを行います。
前期:3月9日(土)-4月7日(日)
後期:4月9日(火)-5月6日(月・祝)
詳しい展示予定は、ホームページまたはハローダイヤルでどうぞ(2月上旬より)。
www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
ハローダイヤル 03(5777)8600
ホームページ
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/kawaiiedo/index.html
展覧会問合せ先
ハローダイヤル 03(5777)8600
会場住所
〒183-0001
東京都府中市浅間町1-3 (都立府中の森公園内)
交通案内
京王線の府中駅から、「ちゅうバス」のご利用が便利です。
府中駅までは、京王線新宿駅から、特急、準特急で約20分です。

■ 電車をご利用の場合

京王線 府中駅から
・ちゅうバス(多磨町行き) 「府中市美術館」下車すぐ
府中駅バスターミナル8番乗り場から、8時から毎時30分間隔で運行。運賃100円 (現金もしくは回数券のみ)
・京王バス 武蔵小金井駅行き(一本木経由、武71) 「天神町二丁目」下車すぐ
・京王バス 武蔵小金井駅行き(学園通り経由、武73) 「天神町幼稚園」下車徒歩8分
・京王バス 国分寺駅南口行き(東八道路経由、寺92) 「天神町幼稚園」下車徒歩8分

京王線 東府中駅北口から
・徒歩17分
・ちゅうバス(府中駅行き)「府中市美術館」下車すぐ
8時5分から毎時30分間隔で運行。運賃100円

JR中央線 武蔵小金井駅南口から
・京王バス 府中駅行き (一本木経由、武71) 「一本木」下車すぐ
・京王バス 府中駅行き (学園通り経由、武73) 「天神町幼稚園」下車徒歩8分

JR中央線 国分寺駅南口から
・京王バス 府中駅行き (東八道路経由、寺92) 「天神町幼稚園」下車徒歩8分

JR武蔵野線 北府中駅から
・京王バス 府中駅行き (東八道路経由、府02) 「天神町幼稚園」下車徒歩8分
・注記:1時間に1本の運行です。
・注記:お帰りの最終便は美術館閉館時間前です。ご利用の際は、ご確認ください。

■ 自動車をご利用の場合
・調布インターチェンジから 約3.5キロメートル
・国立・府中インターチェンジから 約4.4キロメートル
・八王子方面からのアクセスは、府中スマートインターチェンジをご利用いただけます。お帰りはETC搭載車のみ通行可能です。

府中市臨時駐車場(無料・約60台収容可)をご利用下さい。
ホームページ
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
会場問合せ先
ハローダイヤル 03 (5777) 8600
東京都府中市浅間町1-3 (都立府中の森公園内)
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