マンドリニストという音楽家である高橋五郎氏は、演奏会への出演とか後進の指導とかに多忙な日々の中、長年に亘って東北地方の郷土玩具の蒐集と研究に力を注いで来られた東北屈指の郷土玩具蒐集家という一面をお持ちです。
氏は、仙台市の閑静な住宅地に、蒐集した郷土玩具を陳列している「仙臺こけし洞」をかまえ、貴重なコレクションを公開しています。訪れた方々は、すばらしい古人形の世界に浸り、感動し、そして満たされた気持ちでいっぱいになるといいます。
このたび、その数あるコレクションの中から、江戸時代に創られた「堤人形」、「花巻人形」、「相良人形」、「三春の張り子人形」などをお借りして展示いたします。東北の誇る伝統こけしは、これらの古人形の影響を多分に受けて誕生したと考えられております。
高橋五郎氏秘蔵の品々を、どうぞご堪能ください。