タイトル等
MOT Collection
特集展示|福島秀子 クロニクル1964―|OFF MUSEUM
会場
東京都現代美術館
常設展示室
会期
2012-02-04~2012-05-06
休催日
月曜日(ただし4月30日は開館、5月1日は休館)
開催時間
10:00~18:00
入館は17:30まで
観覧料
一般500円、大学生400円、高校生・65歳以上250円、中学生以下無料
ただし企画展のチケットでご覧いただけます
概要
東京都現代美術館では、約4,000点のコレクションを核として、会期ごとにテーマを設定し、戦後・現代美術の魅力を多角的に紹介しています。今期は、1940年代末より絵画を中心に制作し続けた作家、福島秀子[1927-1997]の特集展示と、ある時代を手掛かりとして戦後日本美術をめぐる問題を考える「クロニクル」シリーズの3回目として、1964年以降の美術動向に焦点をあてた「クロニクル1964―|OFF MUSEUM」により構成します。

特集展示|福島秀子
福島秀子は、1940年代末より80年代末まで、絵画を中心に発表し続けた作家です。福島の作品では、スタンプが重要な要素となっています。様々なものを素材にして紙やカンヴァスに押されたスタンプは、運動感に満ちた筆触や、陰影に富んだ色彩とともに幾層にも重ねられることで、絵画空間に独特の響きをもたらしています。そうした画家としての活動の一方、彼女は、当時の前衛的なグループにも積極的に関わりました。1951年、創立メンバーとして加わった「実験工房」は、美術と音楽を中心として、ジャンルを横断した総合的な空間(環境)の創造を目指すものでした。福島はこのグループの発表会で、新しいメディアを使った映像作品や舞台衣装、装置等を手掛けています。こうした福島の独創的な営みを回顧する試みは、これまでそう多くはありませんでした。このたびの展示では、多数の未発表作品を含む新収蔵作品を中心に、最初期から晩年に至るまで、福島の追い求めた表現の世界を探ります。併せて、「実験工房」の活動、福島とほぼ同世代で戦後にその才能が注目された女性作家たち、「具体美術協会」の絵画作品をご紹介します。


クロニクル1964―|OFF MUSEUM
今期の「クロニクル」は、「OFF MUSEUM」をキーワードに、1964年以降の美術動向に着目します。東京都美術館で開催されていた読売新聞社主催の「読売アンデパンダン」展は、無鑑査・自由出品制をとっており、主催者が新聞紙上での新人発掘キャンペーンを行ったことから、前衛的な新人作家が集う実験場と化していました。しかし彼らの破壊的ともいえる行為や作品がもとで、同展は1964年に中止が通告されます。このアンデパンダン展の中止は、美術館の外に発表の場を求め、表現方法を拡張することを加速化させました。1964年に篠原有司男や小島信明、ハイレッド・センターら、アンデパンダン展の先鋭的な若手作家たちが大同団結して、新宿の画廊で「OFF MUSEUM」展を開催します。彼らのように美術館の外で展開された様々な活動は、美術館と美術についての根底的な再検討を迫るものとなりました。「OFF MUSEUM」とは文字通り「美術館の外」という意味ですが、このことを美術館から逸脱し、既存の枠組みへの問題提起を含む、この時代を象徴する概念ととらえ、改めて美術館と作品との関係について考える契機とします。
ホームページ
http://www.mot-art-museum.jp/collection/index.html
会場住所
〒135-0022
東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
交通案内
最寄駅
東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」B2出口より徒歩9分
都営地下鉄大江戸線「清澄白河駅」A3出口より徒歩13分
東京メトロ東西線「木場駅」3番出口より徒歩15分、または都営バスで「東京都現代美術館前」下車
都営地下鉄新宿線「菊川駅」A4出口より徒歩15分、または都営バスで「東京都現代美術館前」下車

「木場」「菊川」駅のほかにも、「錦糸町」「東京」「とうきょうスカイツリー」「押上」「秋葉原」「新橋」「葛西」「豊洲」駅などから都営バスでもお越しになれます。

お車でお越しのお客様
首都高速9号深川線「木場」出口から約5分「枝川」出口から約10分です。

駐車場について
台数:約100台 / 福祉車両専用スペースあり
料金:普通車 1時間300円 (以降30分ごとに150円)
大型バス 1時間1000円 (以降30分ごとに500円)
ホームページ
https://www.mot-art-museum.jp/
会場問合せ先
03-5777-8600
東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
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