旭川市から50kmほど北に位置する剣淵町では、1988年に、まちの若者達が「けんぶち絵本の里を創ろう会」を結成し、絵本によるユニークなまちづくりをすすめてきました。2004年には剣淵町絵本の館が移転開館し、青木久子氏(絵本作家・絵本コーディネーター)の寄贈による貴重なコレクションを核とする絵本原画展や、絵本の閲覧や貸し出し、ワークショップ、すぐれた絵本に対する「絵本の里大賞」受賞などの意欲的な活動を展開し、道北地方における教育・文化の拠点のひとつとして注目を集めています。
本展は、剣淵町絵本の館が所蔵する1000点をこえる絵本原画コレクションから、アメリカやロシア、東西ヨーロッパ、アジアなどの海外の作品、そして日本国内と北海道で生まれた絵本の原画、約200点を選りすぐってご紹介するものです。特別展示として、当館が所蔵するあべ宏士〈『エゾオオカミ物語』絵本原画〉も、あわせてご覧いただけます。また、絵本を自由に手にとってよんだり、簡単なお絵かきをお楽しみいただけるコーナーもご用意いたします。
就学前のお子様から、ご年配の方まで、幅広い年齢層の方にお楽しみいただける内容です。明るい日差しにめぐまれる春のひと時、ぜひご家族で絵本原画展をお楽しみください。