世界各地には、信仰にもとづいて神聖とされる場所(聖地)を目指す参拝
や巡礼がさかんに行われています。私たちに馴染み深い四国遍路も、そうし
た巡礼の一種です。これら巡礼の体験のもつ意味とは何でしょうか。
この企画展では、主としてキリスト教3大聖地の一つであるサンチャゴ・
デ・コンポステラ(スペイン)への巡礼(巡礼路が世界遺産に登録されてい
ます)について、映像を駆使して紹介します。あわせて四国遍路なども取り
上げ、聖地や巡礼の意味を探ります。四国遍路の文化的な価値を広い視野か
らとらえ直す機会にもなることでしょう。