浜田市立石正美術館では、9年間にわたり開催してきた「水澄みの里美術展」を発展継承する展覧会として、新たに「石州和紙に描いた日本画」を開催します。
浜田市三隅町には、石州半紙(重要無形文化財・ユネスコ無形文化遺産)があります。
石本は、1999年頃から、地元の職人が漉く「石正紙」に作品制作を続けています。
2004年からは、石本の提案により、第一線で活躍している日本画家にこの紙を提供して新作を描いていただき、水澄みの里美術展において発表してもらいました。
私たちは、日本画と石州和紙の新たな地平を切り開くべく、この地の伝統文化と現代日本画の融合によって、浜田から新たな美術文化の発信をしていきたいと願っています。本展を「地方にこそ真の文化が育まれる」という石本の理念を実現する第一歩としたいと思います。
会場の新館には、石本正が指名した24名の現代日本画家が石州和紙に描いた新作26点を展示します。現代日本画と石州和紙が融合して生まれた世界をお楽しみください。