平成21年1月、九州各県や山口県に分布する幕末から明治期にかけての産業遺産が、「九州・山口の近代化産業遺産群」として世界遺産暫定一覧表に追加記載されました。暫定一覧表は、各国が自国内の世界遺産候補をリストアップしたもので、これに掲載されることが世界遺産登録に向けての第一歩となります。
現在、佐賀県及び佐賀市では、「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産に、幕末の佐賀藩が行った近代化事業に関わる遺跡を、日本の産業の近代化を物語るもののひとつとして追加するべく、発掘調査や文献史料調査を行っています。
今回の展覧会では、進行中のこれらの調査の中間報告として、鉄工や造船を中心とする幕末佐賀藩の取り組みを、最新の成果とともに御覧いただきます。