三鷹は、太宰治をはじめ山本有三や武者小路実篤、詩人の三木露風など近代の文学者たちが暮らし、作品を生み出したことで広く知られています。
「文学のまち・三鷹」の伝統は現代にも受け継がれており、多くの著名な文学者が住み、また今も住み続けて珠玉の作品を発表しています。
本展は、三鷹市市制施行60周年記念事業として、三鷹にゆかりの現代の文学者たちに焦点を当てた初めての大規模な展覧会です。
三鷹駅の開設時に住んでいた辻井喬、作家修業時代の瀬戸内寂聴、三鷹時代に詩史に残る詩を生んだ大岡信の資料を展示します。三鷹に最後まで住み続け、代表作を数多く生んだ吉村昭や歌人の宮柊二の資料も多数出品します。また、現在三鷹に住み活躍中の作家たち、津村節子や李恢成の資料を展示するとともに、井上荒野や奥泉光の業績をご紹介します。さらに市内にある国際基督教大学出身の高村薫や平田オリザ、そして大岡信の長男である大岡玲、宮柊二夫人の宮英子の業績もご紹介します。