日韓併合から100年、そして朝鮮戦争勃発から60年を数える2010年。朝鮮半島への理解をさらに深める契機として、今秋のコレクション展では、子供たちにもやさしい解説を添えて陶磁器や絵画、木工家具、考古資料などを展示し、あらためてその悠久の歴史を振り返ります。
古代日本に多大な影響を与えた高句麗・百済・新羅・加耶諸国をはじめ、極めて高度な仏教美術を誇った高麗、約500年という世界的にも稀にみる長きにわたった王朝・朝鮮とは、一体どんな国であったのか―。各時代を代表する美術工芸品を通して、製作当時の社会や思想を学び、古来より続く日本との交流とこれからの歩みを考える好機会です。