2010年、アラブ首長国連邦(UAE)は建国40周年を迎えます。同時にアラブ首長国連邦を含むアラビア湾(ペルシア湾)で考古学調査が始まって50年目の節目にあたります。これを機会に世界に先駆けたアラブ首長国連邦初の考古学・歴史文化遺産の展覧会を日本で開催し、アラビア半島の自然環境に即した人々の暮らしと生活、砂漠の文化と海を通した文化交流の歴史を紹介します。
この展覧会は、日本とアラビア半島の文化交流を活発化するため、アラブ首長国連邦の一国であるシャルジャ首長国と金沢大学の協力のもとに開催されるものです。金沢大学は、1987年以来「海の文化史交流」をテーマにアラビア半島の考古学調査を続けてきました。一方、シャルジャ首長国は、ユネスコからアラビア半島の文化首都に選ばれ、博物館など数多くの文化施設が整い、重要な遺跡の発掘調査が進んでいます。今回、このシャルジャ首長国の考古資料、首長の貴重な古地図コレクション、民族資料や現代アートなど古代から現代に至る様々な資料と作品を世界で初公開します。
「シャルジャ、砂漠と海の文明交流」展は、2010年4月に石川県立歴史博物館を皮切りに、岡山市立オリエント美術館、新潟市立歴史博物館、天理参考館と巡り、この横浜ユーラシア文化館での開催が最後となります。東西文明の交流を示すシャルジャの貴重な品々を目にする最後のチャンスです。是非お見逃しないようご来館ください。
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