1996年11月に古川爲三郎の意思を継ぎ開館した爲三郎記念館は15周年を迎えます。その歩みを振り返り、記念すべき第1回展で館のシンボルとなる天井画を制作した洋画家・田村能里子氏を招いた古川美術館・爲三郎記念館で特別展を開催いたします。田村能里子氏は、これまで一貫してアジアの“人のかたち"をテーマとした作品制作を続けています。今からおよそ20年前、中国西安に全長60mもの大壁画「二都花宴図」を描いて以来、各地で壁画を多く残してきました。
古川美術館では、最新作の壁画「The Breezy Quintet そよ風の五重奏」を名古屋第二赤十字病院(八事日赤)への設置にさきがけ、特別公開いたします。新作壁画を中心に、油絵、素描と幅広い芸術活動を続ける田村能里子氏の世界観に迫ります。インド、タイ、シルクロードで培われた田村能里子芸術をお楽しみください。