世界有数の国際都市、横浜は、開港後に作られた外国人居留地がその始まりです。欧米各国から来港した外国人の多くは商人でした。かれらは山手に家族と暮らして山下町の外国人ビジネス街で仕事をするという生活を楽しみ、国籍の違いを超えたコスモポリタンな社会を築いていきました。しかし関東大震災、さらに第2次世界大戦がおきると、多数の人びとが長年、住み馴れた横浜を去りました。居留地制度の撤廃と第1次世界大戦の影響も小さくありませんでした。
一方で横浜にとどまった人びと、再び戻ってきた人びとも少なからずいました。本展示では、ご子孫の家々に伝わる思い出の品々を通して、横浜の欧米外国人社会の歴史をたどります。