当館では、平成17年度に「地籍図に見る秦荘の村々」、21年度に「古絵図にみる明治の景観」と題した展示を行いました。そのときは、愛荘町所蔵の「地券取調総絵図」(明治6、7年)を展示しました。
明治政府は、明治5年(1872)に地券の交付を決定し、明治6年には地租改正法を公布します。そのため村ごとに正確な絵図を作成する事業が開始されました。こうして作られたのが「壬申地券地引絵図」で、「地券取調総絵図」とも呼ばれています。
今回は、まだ展示していなかった村々を中心に、各自治会が保管する絵図を展示します。
また、明治4年から22年(土地台帳規則の制定)までの明治前期作成の地籍図の変遷をたどります。