タイトル等
新石器時代から花開いた アジアの樹皮紙Beaten Bark Paperの美
会場
紙の博物館
会期
2010-06-19~2010-07-04
休催日
月曜日
開催時間
10:00~17:00(最終入館16:30)
観覧料
大人 300円(240円)/小中高生 100円(80円)
※( )内は20名以上の団体料金
概要
「樹皮紙」とは、木の皮をたたきのばしたシートです。繊維を水に分散させたものを漉きあげるという定義からすれば、厳密な意味では「紙」ではありません。樹皮紙は文字を記す書写材料、いわゆる紙としての用途だけでなく、衣服の素材として、神聖な儀式で用いるものとして、「布」のような用途も持っています。現代では、紙と布は明確に区別されたものとなっていますが、その昔は両者はとても近い存在であり、原料も、製作道具も同じだったのです。

これまでは、日本・韓国などの東アジアとシルクロード沿いを除いたアジア地域は、中国で発明された、「漉いた紙」の伝播ルートからはずれ、紙の文化のない暗黒地帯のような印象が持たれていました。しかし実際には、「樹皮紙」の文化が高度に発達し、オーストロネシア語族によって海を渡り、赤道沿いに広がっていたのです。特に、インドネシアには樹皮紙文化が新石器時代から現在に至るまで、脈々と伝えられています。

この企画展では、樹皮紙研究者・坂本勇氏の収集したイスラム教の樹皮紙製の文書(ダルワン)や製作道具(ビーター)、透かし入り樹皮紙など、貴重なコレクションを展示します。これら資料は今年夏には日本を離れるため、国内で最初で最後の公開となります。「漉いた紙」とも見間違えるような仕上がりの樹皮紙や、近年ようやく復元にまで至った樹皮紙絵巻「ワヤンべベール」など、従来の樹皮紙のイメージを覆すような資料の数々を、ぜひご覧ください。
ホームページ
http://www.papermuseum.jp
展覧会問合せ先
紙の博物館 03-3916-2320
会場住所
〒114-0002
東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)
交通案内
・JR京浜東北線 王子駅南口より 徒歩5分
・東京メトロ南北線 西ヶ原駅より 徒歩7分
・都電荒川線 飛鳥山駅より 徒歩3分
・都バス(王40甲・王55・草64系統)飛鳥山バス停より 徒歩4分
・北区コミュニティバス 飛鳥山公園バス停より 徒歩2分
東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)
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