タイトル等
ヤン・ファーブル×舟越桂
会場
金沢21世紀美術館
会期
2010-04-29~2010-08-31
休催日
月曜日(ただし、5/3・7/19・8/9・8/16・8/30は開館)、5/6、7/20
開催時間
午前10時~午後6時(金・土曜日は、午後8時まで)
観覧料
一般1,500円(1,200円) 大学生1,200円(1,000円)
( )内は団体・前売料金
主催者
金沢21世紀美術館[(財)金沢芸術創造財団]
概要
現代美術シーンにおける彫刻的表現で秀逸な活動を展開する2人の作家―ヤン・ファーブルと舟越桂―をとり上げ、彼等が共通の背景として持つ宗教概念を象徴的に示す歴史的作品(フランドル絵画の宗教的図像、狩野芳崖、河鍋暁斎の観音図等)とともに展観する大規模な二人展。本展は、ルーヴル美術館で近年話題となった企画(「変貌の天使」展、2008年)を参照し、同展企画者のマリー=ロール・ベルナダック氏をゲスト・キュレーターとして迎えて立ち上げる共同企画展である。
ベルギーに生まれたヤン・ファーブルは、1980年代より、昆虫や動物の死骸、剥製、血や塩といった素材を作品に取り入れ、人間の生と死、精神性、宗教性を問うてきた。演劇やパフォーマンスなど多岐に渡るファーブルの表現世界は、キリスト教文化や思想という西洋の精神性の現代的解釈・批評そのものである。
一方、舟越桂は一貫してクスノキによる木彫を手がけ、人間の姿を表現し続けている。作品全体には、のみ痕の力強さとともに繊細さが調和し、独自の表現世界が確立されている。初期に聖母子像などの聖人像を手掛けた舟越は、その後の人物表現においても超越性、精神性に満ちた木彫世界を創出してきている。近年ではスフィンクスというモチーフも加わり一層多様性を増す舟越の作品世界は、仏教彫刻の伝統をも内包する宗教性に満ちた表現である。
ファーブル自身のルーツであるフランドルで生まれたフランドル絵画の宗教的図像をひとつの核としてファーブルの造形表現を俯瞰することによって、ファーブルの作品世界の背景にあるキリスト教文化や精神性との関係性を問い、日本における西洋近代主義受容の様相や展開を象徴的に示す狩野芳崖、河鍋暁斎の観音図をもうひとつの核として舟越の作品世界を俯瞰することによって、舟越の作品世界に息づく独特の日本的宗教観を問う。
このように本展では、両作家の作品世界を対比的に検証することによって、両洋の精神性の根源に多角的にアプローチすることを試みる。西洋における近代主義の多様性に触れつつ、西洋中心主義の観点からは周縁に位置する日本のモダニズム受容の様相を相対的に検証し、グローバリズムがますます進む世界状況のなかで、前世紀に、社会から分断され断絶されたかに見えた宗教美術が現代美術の底流においていかなるかたちで受け継がれているかをあぶり出し、その行方を考える。
ホームページ
http://www.kanazawa21.jp/
展覧会問合せ先
076-220-2800
会場住所
〒920-8509
石川県金沢市広坂1-2-1
交通案内
JR金沢駅バスターミナル 東口7〜10番、西口5番乗り場よりバスにて「香林坊(アトリオ前)」下車(所要約10分)、徒歩約5分。

□飛行機
羽田~小松 約1時間
成田~小松 約1時間15分
札幌~小松 約1時間30分
仙台~小松 約1時間
福岡~小松 約1時間20分
那覇~小松 約2時間10分

小松空港より金沢市内経由バスにて「香林坊」下車(所要時間約50分)

□電 車
大 阪~金沢・サンダーバード 約2時間30分
名古屋~金沢・しらさぎ 約2時間50分
・東海道新幹線米原乗り換え 約2時間20分
東 京~金沢・東海道新幹線米原乗り換え 約4時間
・上越新幹線越後湯沢乗り換え 約3時間50分

□長距離バス 東京、池袋、新宿、八王子・渋谷、横浜・湘南、前橋、さいたま、名古屋、高山、仙台、新潟、京都、大阪、富山などより
ホームページ
http://www.kanazawa21.jp/
会場問合せ先
076-220-2800
石川県金沢市広坂1-2-1
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