万代家は、和泉国万代(もず)村(現大阪府堺市)から3代主計が備前国和気郡益原村(現和気町益原)へ移住し医師となって「常閑」を名乗り、以来医を業としました。代々「常閑」を名乗り和気郡医も勤めています。
11代常閑は、家伝薬「延寿返魂丹(えんじゅはんごんたん)」を越中富山へ伝えたとされ、富山の売薬の歴史へ多大な影響を与えた人物として知られています。
この展覧会では、万代家に伝わる貴重な資料が、この度当館へ一括して寄贈されたことを記念して、医業をはじめ、同家に関わる様々な資料や富山県の売薬関係資料を紹介しながら、万代常閑の業績を考えます。