奈良に都が移されてから本年で1300年を迎えます。日本最古の歴史都市である奈良県には、古代の歴史や文化を伝える寺社や史跡が点在し、豊かな自然に恵まれた穏やかな気候風土は、四季折々の変化を見せる美しい自然風景を生み出しています。悠久の歴史と太古からの自然とが織り成す独特の景観は、現在3つの世界遺産に登録され訪れる人々を魅了すると同時に、日本人の心のふつさととして多くの人々から愛されています。
本展では、館蔵の近代日本の洋画、日本画、版画の中から、奈良・大和路を描いた作品約100点を展示します。作品鑑賞を通じて技法や表現方法の多様性を楽しんで頂くと共に、奈良の魅力に改めて触れる機会となれば幸いです。