ドイツ、ケルンにあるルートヴィヒ美術館。大聖堂に隣接するこの美術館は、20世紀以降の美術を所蔵する館として世界的に重要な地位を占めています。そのコレクションの多くは、ピカソに関する論文で博士号を取得した異色の実業家ペーター・ルートヴィヒとその妻イレーネによって収集されたものです。
本展では、ルートヴィヒ夫妻のコレクションの根幹をなすパブロ・ピカソの作品を、初期から晩年まで各時代の典型となる作品8点でご紹介。あわせてヴラマンクやマティス、クレー、カンディンスキーといったモダンアートの巨匠たちに加え、戦後の傾向として、抽象主義を代表するステラ、具象派のブレイク、そしてウォーホルに代表される60年代ポップアートなど、歴史に残る巨匠41人による60点を展覧します。20世紀美術の多様な展開を改めてご覧いただける絶好の機会です。