現代日本の美術界において、写真やビデオなどの映像作品や、パフォーマンスやイベント型の作品において、注目すべきものは数多くあります。こうした動向に対して、大原美術館では、当該メディアを手がける作家たちを紹介する、継続的な展覧会事業枠としてAM倉敷(Artist Meets Kurashiki)を実施しています。
第6弾として招聘するのは、なかもと真生氏(なかもとまさき)です。
なかもと氏は、京都を拠点に、関西圏や東京での旺盛な発表活動を行っています。その作品は、映像など多岐のメディアにわたりますが、 大原美術館が注目したのは、電化製品や木材などの廃品を銀色に塗装した上で、設置現場との関係性を綿密に考慮してなされる大規模なインスタレーションです。
本展では、2年にわたる倉敷市水島地区でのリサーチを踏まえ、同地区で集められた廃材による作品が大原美術館内2箇所へ設置されます。