タイトル等
写真と民俗学
内藤正敏の「めくるめく東北」
会場
武蔵野市立吉祥寺美術館
会期
2009-10-03~2009-11-08
休催日
10月28日(水)
開催時間
午前10時~午後7時30分
観覧料
100円(小学生以下・65歳以上・障害者は無料)
主催者
武蔵野市立吉祥寺美術館
概要
内藤正敏(1938-)は、撮影のために赴いた出羽湯殿山で即身仏に出会って以来、写真家として独自の作風を獲得するとともに、東北の民間信仰を主題に研究を開始。写真家であり民俗学者、という類稀なる二足の草鞋で東北地方をかけめぐり活躍しています。本展は、西荻窪に在住し、三鷹にアトリエを構える地元作家であり、東北芸術工科大学大学院教授として東北の民俗を研究し創作する同氏の活動を、東北地方二都市と友好関係にある本市にて紹介するものです。

大学時代には科学を専攻し、その後フリーの写真家として、宇宙・生命をテーマに化学反応を撮影する“SF写真”に取り組んでいた内藤は、25歳の時に出羽湯殿山の注連寺で鉄門海上人の即身仏に出会い、強い衝撃を受けます。これを機に修験道への興味を深め、1966年に羽黒山伏の秋峰修行に参加。以来、東北地方の民俗・信仰を精力的に撮影し、『婆バクハツ!』(『婆東北の民間信仰』1979年)、『出羽三山と修験(日本の聖域9)』(1982年、※第2回土門拳賞受賞)等を刊行。闇に向かってストロボを焚く独特の作風で注目を集め、国内外で発表されました。同時に、民俗学者として『ミイラ信仰の研究』(1974年)、『聞き書き遠野物語』(1978年)、『修験道の精神宇宙』(1991年)、『遠野物語の原風景』(1994年)、『日本「異界」発見』(1998年)、『日本のミイラ信仰』(1999年)、さらに近著『民族の発見』<Ⅰ東北の聖と賎><Ⅱ鬼と修験のフォークロア><Ⅲ江戸・王権のコスモロジー><Ⅳ江戸・都市の中の異界>全4巻(2007-09年)を上梓。東北と江戸・東京、自然と都市、王権と民衆、科学と宗教といった異質のテーマを重層的に交叉させ、多角的な視点と斬新な発想に基づく民俗学の論考を次々と発表しています。

本展では、写真と民俗学という異なる分野で活動する内藤正敏のふたつの思考おその交差をテーマに、『出羽三山』『遠野物語』等、いずれも友好都市・岩手県遠野市と山形県酒田市に取材した作品を中心に、内藤正敏による文章(民俗学)をあわせて展示し、写真と民俗学が“対決”する空間構成により、内藤正敏の仕事を紹介します。

展示内容(予定)・・・「出羽三山」、「遠野物語」、「婆バクハツ!」、「神々の異界」等より約80点
ホームページ
http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/index.html
展覧会問合せ先
0422-22-0385
会場住所
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル(コピス吉祥寺A館)7階
交通案内
JR中央線、京王井の頭線「吉祥寺駅」下車徒歩約3分。
美術館専用の駐車場はありません。
ホームページ
https://www.musashino.or.jp/museum/
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 FFビル(コピス吉祥寺A館)7階
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