ベルナール・ビュフェ(1928~1999)は、黒く鋭い輪郭線が特徴的な独自の作風によって、若くして高い評価を得たフランスの画家です。彼は、亡くなるまで一貫して、第二次世界大戦後の社会を映す具象的な作品を描き続けました。
本展覧会は、世界一のビュフェ・コレクションを誇るビュフェ美術館(静岡県長泉町)が所蔵する2000点以上もの作品から、初期から晩年までの秀作を選りすぐって紹介するものです。生涯の伴侶である妻アナベルをモデルにした作品や資料を通じて、二人の軌跡に焦点をあてるとともに、門外不出とされる50年代の代表作「サーカス」の連作も展示します。