早川義孝氏は、昭和11年、東京に生まれました。昭和29年、全日本学生油絵コンクールで文部大臣賞を受賞、翌年にも連続受賞され、当時審査にあたった安井曾太郎、須田国太郎らの激賞を受けます。一時、絵画制作を中断しますが、昭和37年に、新槐樹社代表堀田清治と出会い、「第6回新槐樹社展」に出品、すぐさま会員に推挙され、安井賞候補にも選ばれます。
以後新槐樹社を中心に制作活動を行い、平成元年にはパリの老舗画廊ギャルリ・マルセル・ベルネイムでの個展開催など、国内外で評価が一層高まる中、幻想的かつ叙情的な独自の作風を確立していきます。
本展では、早川氏の代表的な作品に加え、本展のために尾道を描いた近作をご紹介し、早川芸術の魅力に迫ります。