突然の事故に見舞われ、つらい闘病生活を余儀なくされた星野富弘さんは、周囲の献身的な介護と信仰から絵を描き始めます。そこには自身の信条を語る言葉が添えられています。自然の姿をありのままに描写された花の絵は、命のたくましさと美しさを伝え、そこに添えられた言葉の一つ一つには、私たちに生きることの素晴らしさと勇気を与えてくれます。
本展は、川崎市として星野富弘さんの詩画の世界を紹介するものです。展示には星野富弘さんの詩画作品100点に加え、愛用の画材、写真、映像を交えて現在に至るまでの苦悩と創作の軌跡をたどります。星野富弘さんの詩画の世界を通して、我々の日常に降りかかるさまざまな障害や問題に対し、それを乗り越えて生きるための機会となることを願っています。