タイトル等
花神降臨 中嶋邦夫 エマイユ宝飾展
アール・ヌーヴォーの余韻をとどめるモダンジュエリーの世界
会場
北澤美術館(新館)
会期
2009-06-24~2009-09-23
休催日
会期中無休
開催時間
午前9時~午後6時まで(入館は30分前まで)
観覧料
大人1,000円 団体(8名様以上)900円/中学生以下無料
主催者
財団法人 北澤美術館
概要
19世紀末に欧米で流行した装飾様式アール・ヌーヴォーは、さまざまな工芸の分野で優雅な装飾性にあふれた作品を生み出しました。ガラス工芸ではエミール・ガレやドームの名前が有名ですが、ジュエリーの世界では、ルネ・ラリックが登場して華々しい活躍をしました。ラリックに代表されるアール・ヌーヴォーのジュエリーは、フランス語でエマイユと呼ぶガラス質の釉薬を焼き付ける七宝技法を駆使した作品が多く、華麗な色彩感と卓越した金工技術の組み合わせで人気を博しました。アール・ヌーヴォーのテーマであった草花や昆虫などの自然界のモティーフを大胆に取り入れたジュエリーの数々は、今日でも斬新なインパクトを失っていません。アール・ヌーヴォーの流行は、1914年に始まった第一次世界大戦の影響を受けて終息し、多彩な色彩美を誇ったジュエリーも作られなくなりました。
それから100年あまり経過した現在、当時の技法を再現し、宝石やエマイユを絵の具のように使って繊細で優美なジュエリーを創出し、独自の世界観を創り続けているのが中嶋邦夫です。中嶋は1996年から“In The Garden”シリーズを発表し、アール・ヌーヴォーとテーマを共有する自然美に、日本人ならではの和の香りをにじませた、誰が見ても素直に美しいと感じられる上品なフォルムを追求しています。
特にプリカジュールという繊細な透かしを入れた地金に、ステンドグラスのように透明感のある七宝をほどこす技法を駆使した作品では、繊細なメタルテクニックと数十回にわたる焼成工程が繰り返され、アール・ヌーヴォー時代の美があらたな生命を得て蘇った観があります。
日本国内のジュエリー展に留まらず、アメリカやヨーロッパにおいても多大な評価を得ている中嶋邦夫の作品と、北澤美術館が誇るアール・ヌーヴォー時代のガラス工芸が織り成すコラボレーションの美の世界をお楽しみください。
ホームページ
http://kitazawamuseum.kitz.co.jp
展覧会問合せ先
北澤美術館 新館 Tel.0266-57-2100
会場住所
〒392-0016
長野県諏訪市豊田2400-7
交通案内
●中央自動車道諏訪I.C.より15分
●JR中央本線 上諏訪駅よりタクシーで15分
長野県諏訪市豊田2400-7
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