圧倒的なコレクションを誇る世界最大級の美術館、ルーヴル美術館から、時代や地域を超えて「子ども」をテーマにした展覧会がやってきます。
幼いころの思い出は誰もが持つ人類共通の財産です。
生まれたばかりの子どもは、国や時代が違っても同じような時間を過ごします。古代エジプトの産着(うぶぎ)は、18世紀のものとほとんど変わらないのです。時代や地域を超越した普遍的な感覚がそこにはあります。
ルーヴル美術館の7部門から選ばれた作品を通じて、見る人の心に訴えかけ、幼少時代の思い出をたどる旅に出かけませんか。
古代エジプト美術、古代オリエント美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、彫刻、美術工芸品、絵画、素描・版画。
7つの部門から選りすぐられた約200点には、彫刻や絵画、デッサンだけでなく、古代エジプトの貴重なミイラ、さらに衣服などの日用品、おもちゃ、あるいはキリスト教をテーマにした作品など様々な名品が含まれています。その時代は古代から19世紀前半まで、地域的にもヨーロッパからエジプト、オリエントにまでおよびます。時空を超えた世界中の子どもと出会えるのが特徴です。
おとぎの国をさまようかのように、会場にも工夫を凝らします。ティツィアーノなどの名画と、とてもシンプルで日常的な作品を並べるなど、その意外性からもルーヴル美術館の豊かさを実感できる展覧会です。