東京藝術大学大学美術館は、東京藝大の前身である東京美術学校が、明治22年に創立された当初から蓄積してきた、数多くの貴重な藝術資料を所蔵しています。
石川県東京美術学校との結びつきは深く明治20年に開校した金沢工業学校(現・石川県立工業高等学校)の卒業生を中心に、多くの学生が東京美術学校に学びました。同学で学んだことを生かし、作家あるいは教育者として活躍した人々は、県内の美術関係者を中心に、現在に至るまで大きな影響を与えています。
本展は、日本の芸術教育の歴史を象徴するこのコレクションから、石川県の美術工芸振興の大きな力となった作品を選び、当館所蔵品と併せて、国宝1点、重要文化財3点を含む、絵画、彫刻、工芸の名品約100点を精選して展示します。