"巨大ロボット《ジャイアント・トらやん》が火を噴いた!あの伝説的個展「キンダガルテン」から4年。
美術作家ヤノベケンジ(1965-)による最大規模の最新作《ウルトラ―黒い太陽》が、今まさに誕生しようとしています。
それは、天地をつなぐもの?それとも、神様の落としもの? 無数の突起物に覆われた巨大な球体の中で、テスラコイル(人工稲妻発生装置)の凄烈な火花が歌って踊る――。宇宙の誕生、生命の起源を想起させ、アートもサイエンスも突抜けた創造のエネルギーが放出される瞬間を体感できる、まさに""超越的彫刻作品(ウルトラ)""。
本展覧会では、ヤノベケンジの世界を象徴する<サヴァイヴァル>、<赤い森>、<再生>に焦点を絞り、90年代から近年の主要な作品群、制作ドキュメントやドローイング、模型、そして「トらやんの大冒険」の絵本原画も加え、""未来の廃墟""を出発点として《ウルトラ―黒い太陽》へと至る軌跡の旅をご紹介します。過去と現在が入り交じり、ヤノベケンジのあらゆる美の核が融合して新たな未来を拓いていく未知なる光景が出現します。"