「アンパンマン」の漫画家・やなせたかしは、同時に作詞家・詩人・作家・画家・編集者でもあります。作詞では「手のひらを太陽に」、編集者としては『詩とメルヘン』の責任編集の仕事がよく知られています。
また、自ら「やなせメルヘン」と名づけた幻想と抒情に満ちた短編絵物語を多く描き、それは戦後の文化史に大きな足跡を残しています。「アンパンマン」も当初は「やなせメルヘン」のひとつとして描かれたのでした。
2009年、90歳の誕生日を迎える記念すべき年に、やなせたかしの核にある「やなせメルヘン」に焦点を当てながら、その仕事の全貌をご紹介します。