タイトル等
山本正道展
―風・記憶・かたち―
会場
彫刻の森美術館
会期
2009-05-16~2009-07-12
休催日
なし
開催時間
9:00~17:00
観覧料
大人1,600円 シニア(65歳以上)・大学生・高校生1,100円 中学生・小学生800円
※障害者手帳をお持ちの方1名につき、大人の付添の方2名まで1,000円となります。
概要
母子像や風景彫刻で知られる彫刻家・山本正道(1941~)の展覧会を開催します。
山本は1961年に東京で開催された「イタリア現代彫刻展」の会場でペリクレ・ファッツィーニの作品に出会い、深い感銘を受けたのを機に、東京藝術大学美術学部彫刻科に入学します。卒業後の1968年イタリア政府給費留学生としてローマに渡り、多くの日本人留学生と共にファッツィーニの教室で制作に励むことになります。3年間にわたるイタリア滞在中、タルキニアの古墳などを通じてエトルリア美術に触発され、その純粋な美と自身の体験から生まれた自然への思いを融合した風景彫刻という独特の作風を築き上げました。作品主題の多くを遺跡や廃墟に求めるのは、戦後間もない子供時代に廃墟を思わせるような戦争の爪痕が多く残る南房総の海岸を遊び場として育ったことに因るところが大きいと語っています。
また、陶芸家であった父の作品に囲まれていたことで、土への興味が膨らんでいきました。1978年からの2年間はフルブライト芸術部門交換研究員として渡米し、ニューメキシコの先住民族であるアメリカインディアンの遺跡(プエブロ)を訪れました。イタリアとは全く違う荒漠とした厳しい自然から多くの構想を得て新たな作風に取り組んでいます。
山本の創り出す原風景を思わせる非現実的で静謐な空間は、観る者の普遍的な遠い記憶を呼び覚ますと同時に、作品を通してゆったりと流れる時間は、我々を遥か遠くへと繋がる時空の旅へと誘います。
本展は、山本の風景彫刻の原点といえるローマ留学中に制作された《紙芝居》(1969年)をはじめ、大理石の魅力を十分に引き出した清楚感溢れる近作《風と少女 '08》(2008年)など、作家が厳選した彫刻30点と素描35点で構成され、40年以上にわたる制作活動の全容に迫ります。
ホームページ
http://www.hakone-oam.or.jp/
展覧会問合せ先
Tel:0460-82-1161 Fax:0460-82-1169
会場住所
〒250-0493
神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
交通案内
電車・バスをご利用の場合
[電車]
小田原駅→箱根湯本駅→箱根登山鉄道「彫刻の森」駅下車、徒歩2分

[バス]
小田原駅→箱根湯本駅→箱根登山バス、伊豆箱根バス「二の平入口」下車、徒歩5分
箱根登山観光施設めぐりバス「彫刻の森美術館」下車

お車をご利用の場合
■東京方面より
東名 厚木IC→小田原厚木道路→国道1号線→宮ノ下交差点左折
→強羅方面右折→県道723号線、約500m

■御殿場方面より
東名 御殿場IC→国道138号線→宮ノ下交差点右折→国道1号線
→強羅方面右折→県道723号線、約500m
ホームページ
https://www.hakone-oam.or.jp
神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
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