タイトル等
棟方志功
―倭画と書の世界―
会場
日本民藝館
会期
2009-03-31~2009-06-14
休催日
月曜(祝日の場合翌日)
開催時間
10:00-17:00
観覧料
一般1,000円、大高生500円、中小生200円
概要
棟方志功(1903~1975)の驚くべき画才をいち早く発見し、世に送り出したのは、当館を創設した柳宗悦たちの功績でありました。国画会に出品した「大和し美し版画巻」が取り持つ縁で、柳、河井寛次郎、濱田庄司ら民藝運動の指導者たちとの知遇を得た棟方は、「自分が仕事をするのではなく、自分を超えた何か大きな力が、仕事をなしてくれるのだ」とする、柳の主唱する民藝の思想に触れることとなったのです。
棟方はその思想に深く感化され、民藝品から多くの美の滋養を汲み取りながら、活き活きとした生命感に溢れる作品を、自らの身体を通して生み出していきました。その仕事の中心は何といっても板画(はんが)でありましょう。棟方は「板から生れた板による画」という意味で「版画」を「板画」と称し、その躍動感に溢れる作品は多くの人々を魅了し続けています。
しかし、忘れてならないもう一方の仕事として、「書」と「倭画(やまとが)」があげられます。書法や画法にとらわれない表現の自由さと、他に類を見ない独自性が特徴で、それらが棟方志功の芸業をさらに深めるものとなっています。「書」は特に大字に優れたものがあり、体全体でぶつかるような文字の力は見る者の心を強く揺さぶります。また、肉筆画である「倭画」(棟方による命名で、柳は「倭絵(やまとえ)」と称している)は、間接的な表現方法である「板画」よりも、直接的にまた奔放に表現できるものとして、棟方が大いに楽しみとするものでした。
幸い当館には、棟方によって柳の手許に届けられた膨大な作品が納められており、これらは生涯の師と仰いだ柳への捧げものといえるものであります。この展覧会では、当館の収蔵品の内より、昭和10年代から30年代にいたる最も充実した制作時期の「倭画」と「書」の優品を併せて約100点ほど展示し、万物への感謝と祈りの心に満ちた、魅力溢れる棟方志功の芸業世界を紹介いたします。
ホームページ
http://mingeikan.x0.com/
展覧会問合せ先
03-3467-4527
会場住所
〒153-0041
東京都目黒区駒場4-3-33
交通案内
電車をご利用の場合
・京王井の頭線「駒場東大前駅」西口から徒歩7分
・小田急線「東北沢駅」南口から徒歩15分

バスをご利用の場合
※バスは本数が少ないためご利用の際はご注意ください。
・渋谷駅西口バス乗り場より
東急バス
渋55系統 代々木上原・東北沢経由幡ヶ谷折返所行き
「代々木上原」下車 徒歩8分

お車をご利用の場合
・駐車台数に限りがございますので(3台)、なるべく公共の交通機関をご利用願います。
・環状6号線(山手通り)の三叉交差点(東大裏門付近、ガソリンスタンド有り)を東北沢方面へ向かう道に入り、上原二丁目の信号機を左折、突き当たりを右折しますと間もなく右側にあるのが日本民藝館、左側が駐車場となっております。
・周辺道路が狭く一方通行のため、通行は中型バスまでが可能です。大型バスでお越しの際は事前にご連絡下さい。
ホームページ
https://www.mingeikan.or.jp/
東京都目黒区駒場4-3-33
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索