兵庫県伊丹市の街なかに点在するたくさんのパブリック・アート。伊丹の歴史や象徴、市民の願いなどが「かたち」となり、人々が行き交う公園や広場などの公共空間に設置されています。作品は作家の個人的な表現ではなく、周辺環境との関係性をもち、人々の日常におけるとても身近な存在です。しかし身近であるために作品の芸術性や、込められる意味を見過ごされてしまうこともあります。
本展は、パブリック・アートを含め、街なかにある芸術作品やプロジェクトについて、伊丹市立美術館で所蔵する関連資料と作品を紹介し、普段見慣れた作品を新たな視点でとらえながら、伊丹のさまざまな「かたち」を探訪します。