ユーラシア東端で漢帝国が崩壊すると、草原の遊牧民族による空前の大移動がおこり、やがて中央アジア、南シベリアを含め中国全土を統一する唐の国際文化が形成されていきました。
この大きな潮流の中で4世紀に韓半島に生まれた新羅は、ユーラシア西方の香りを伝える特有な文化を形成し、やがて7世紀には韓を統一する王国にまで成長しました。
彼らの煌びやかな文化を伝える冠、宝剣、ローマングラス、角杯、金属器、金製装身具などには、ヨーロッパ、西アジア、中央アジア、更に日本の古墳時代の文化とも共鳴するものがうかがえます。
本展は、大韓民国国立慶州博物館のご協力をいただき、東西の遺宝およそ百三十点を対照して、このユーラシア東端の黄金文化をご堪能いただきます。